テスト記事4テクノロジーを人のために。私たちのめざすヘルステックの未来

2019年1月29日

病気になる人、ならない人の違いが解明される時代へ

ICT(デジタル)時代の到来で、医療分野でもビッグデータ、AI(人工知能)やIoT(Internet of Things:ネット接続されたモノ)の活用が広がります。テクノロジーが進化することで、私たちの健康や生活はどう変わるのでしょう。フィリップスでヘルステック事業を推進する相澤仁に、もうすぐ実現するヘルスケアの未来を聞きました。

「日本の医療費はすでに42兆円(2015年)に達し、さらに2025年には54兆円に膨らむことが予測されています。現在、75歳以上の高齢者の年間医療費は平均約93万円にのぼり、その負担の多くは働き世代にのしかかっています。このまま増えつづければ、国民皆保険制度は破綻しかねません。では、その医療費の内訳はどうでしょうか。じつは生活習慣病からくる慢性疾患がほとんどなのです。アメリカやヨーロッパなど先進諸国でも、医療費の7、8割もの割合を慢性疾患が占めています」

生活習慣病をいかに予防していくかが、これからの医療の一大テーマなのですね。

「ところが、生活習慣病は、病院だけで解決できないのです。感染症ならば病原菌を退治すれば治りますが、生活習慣病の原因は、食事、運動、睡眠、ストレス、性格、遺伝などと多岐にわたります。極端な話、偏った食生活でお酒もたっぷり嗜んできた人が100歳まで元気に長生きすることもあれば、節制した食生活を送ってきたのに生活習慣病が原因で70歳で亡くなってしまう人もいます。その違いは明確には説明できません。そのぐらい原因は複雑に重なり合っているのです」

ここまで医療が発達しているのに、なぜ因果関係が明確に解明できないのでしょうか。

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